職場の相方から学んだこと

仕事
2021年7月、海を航行中のおがさわら丸の船上から見た夕日

職場の相方が異動に

いまの職場は普段、私と、年の近い相方の2人で仕事をしています。
会社全体の組織は大きいのですが、それぞれの持ち場は少人数です。
今週その相方が異動することになり、今日は送別のため、2人でご飯を食べていろんな話をしました。

相方は後輩ですが仕事ができて、周りからの信頼も厚い人です。一緒の持ち場で仕事をしたのはたった9ヶ月でした。
バックグラウンドも性格も違って、最初は衝突もありましたが、彼のおかげで私は仕事が楽しくなったし、学ばせてもらうことが多々あり、本当に感謝しています
お別れして、感じたこと3点についてお話します。

  1. 諦めずに相手と真摯に向き合う人は、信頼を得る。
  2. 仕事ができる人でも、不安はある。
  3. 何に生きがいを感じるかは、人それぞれ。

1、諦めずに相手と真摯に向き合う人は、信頼を得る

相方は細かいことに気づき、それを相手に求めるタイプです。当初、彼からしてみれば、私はいろんなところが抜けていて気になり、それを言わずにはおられなかった様子でした。一方で、言われた側の私は次第に息が詰まり、しんどくなっていきました。
「もう一緒に仕事するのは無理かもしれない」。周囲に相談し、一度喫茶店で2人で話し合うことにしました。相方も快く応じてくれ真摯に私と向き合い歩み寄ってくれました。私ももちろん、できる限り気を配るように。すると、次第にうまく回るようになりました。

また彼は、普段からいろんな人とコミュニケーションをとっています。ちょっとこの人とは仕事がやりにくいと思って愚痴ることもありましたが、相手の前ではそれは出さず、むしろコミュニケーションをとって、冗談を交えて、変えてほしいところを伝えています。本人は「だから自分は八方美人だと言われる」と笑っていましたが。

苦手な相手とはまず真摯に向き合ってみる。普段からいろんな人とコミュニケーションする。それがいずれ信頼を得ることにつながる。

2、仕事ができる人でも、不安はある

私は環境の変化が苦手で、新しいところに行くときには、ものすごくドキドキして、どうしよう、やっぱりやめたい、逃げ出したいと思ってしまいます。それがあまりにも募りすぎると、イライラしてしまうことさえあります。
そうなる人は、私みたいなナイーブな人ばかりだと思っていました。

しかし、相方もそうらしいです。
いまは異動直前で、これから新しい職場に行くことが、ものすごく不安みたい。昨晩は眠れずに深夜に1時間ランニングしていたそう。私も悩み事があるなどして、眠れないことはよくあります。仕事ができる人なのに、私と同じようにそういうことがあるなんて、驚きでした。

でもそういえば彼は、うちの職場に来たときにも、ちょっとしたことで何となくイライラしている雰囲気をまとっていることがたまにありました。ただ、それは、私がどんくさくて、ぼやっとしているから、気に障っているものだとばかり思っていました。
しかし、よく考えると、先に書いた、例の喫茶店で話し合いをしたときに、「実は異動してきたばかりで、焦っていて、不安で」と胸の内を明かしてくれたことがありました。

仕事ができる人でも完璧ではない。
不安や焦りはあるし、葛藤しながら生きている。

3、何に生きがいを感じるかは、それぞれ

相方は仕事が大好きです。
ずーっと仕事をしています。あまり休みを取りません。
それは性格もあるようですが、詳しくは聞かなかったけど、どうやら学生時代から自分で稼いだお金で学費や生活費をまかなって生きてきたいたという背景もあるようです。

一方、私は休暇が大好きです。
暇さえあれば、旅行に出かけたいし、趣味を楽しみたい。
あまり出世には、興味が湧きません。会社の半年ごとの面談で、「この先どんな仕事をしたいか」と聞かれるのさえ、正直苦痛です。でもそれは仕事なので、ぼちぼち考えようと思っています。

相方の異動先は、希望通りの場所です。でも彼がこれまでにやってきた分野とは異なります。
なぜその職場を希望したのか聞いたら、「転職せずにこの会社で、違う分野で仕事してみたかった」と。
その考えは私にはありませんでした。そういう考えもあるのだと、相方でも違う環境で仕事してみたいと思うことがあるのだと、気づかされました。

これまでにやってきた分野で仕事をすれば、大いに活躍できるだろうに。それでも、やりたい方向に突き進む彼は、人としてかっこいい。相方君よ、good luck!

自分にとっての興味、生きがいを大切にする。自分を見失わない。

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