育ててくれた大人への恩返し

市民劇団のメンバー

今年4月から市民劇団に入り、毎週1回、週末に稽古に通っています。11月中旬が公演で、それに向けて、現在稽古が佳境を迎えています。

メンバーは全部で14人。男性1人、女性13人。年齢は推定ですが、小学生から5、60代です。

全体稽古は全員でやりますが、それ以外の自主練習は、セリフのからみが多い人同士でチームごとに行います。私は、学生2人と、社会人1人との4人チームです。全員女性です。

最近、この劇団の稽古であった驚きの出来事についてです。

いい経験させてもらっています。刺激的です！

「趣味で演劇がやりたい」という目的だけでたまたま集まったメンバーで、普段接する職場や仕事先の人、気の合う友達とは、なかなか出会えない人たち。勉強になります。

全体稽古の前後に、自主練習をチームごとにやるのですが、基本的には自主性に任せられています。

それで、チームのメンバーの提案で、「⚪︎時から全体稽古の前に自主練習しよう」とみんなで約束して、私がその時間に稽古場に行っても、誰も来ません。最初のころは1人くらいは来ていたけど、先日はゼロでした。2、30分くらい1人で待たされました。

1度だったらこういうこともあるかなってスルーできますが、何度も何度も、みんなで決めたはずの練習を、すっぽかされます。時間になってか「遅れる」と連絡してきたり、連絡すらない人もいます。来られないなら、安易に約束しなきゃいいのにと思うのです。

しかし、その場の空気や雰囲気って怖いなと思いました。

よく考えたら、職場にも、会議や飲み会に必ず遅れてくる人っています。飲み会はまだいいですが、会議はまずいですよね。

遅刻が当たり前の集団になったら、むしろ時間通りに来るのが恥ずかしいって思うのかもしれません。浮いているみたいで。

でも、私は、約束したなら、やはり時間は守る人間でありたい。遅れるなら早めに連絡する。それが誠実だと思います。私は周りに流されるような人にはなりたくありません。

チームのうちの1人がとんでもなくお寝坊さんです。

「今日、稽古に来ないね。連絡もないね」って言っていたら、「今起きました。欠席します」と連絡。最初は「えっ！？」って思いましたが、だんだんみんな「またか」と笑うようになり、何度も繰り返され、連絡がない時もあるので、個人的には笑えなくなっている状態まできています。

チームの自主練習も、まだ全員そろって1回もできていないし、毎回演出からは同じダメ出しされるし、焦りも高まってきています。

事務連絡などについては、基本的にLINEで行っていますが、メッセージのやり取りが下手な人がいます。

誰に何を質問しているのかもわからないし、人から聞かれた質問に対してちゃんと回答しません。なんてこったい。

上記に挙げた話は、困った話は、主に学生たちです。

まあ、仕事ではないし、あくまで趣味の活動なので、片手間でやるっているのは、お互い様で仕方のないことだと思います。あまりきっちり求めすぎてもいけないっていうことは自覚しています。

しかし、目に余る迷惑は、いただけないものです。実害をこうむる状況にもなってきています。

そこで私がどうやって対処したかをお話します。

最初は、おおめにみようと思ったり、言うのもめんどくさいなと考えたりして、黙っていようかと思いました。

しかし、何度も同じようなことが繰り返され、このままでは本番の公演に練習が間に合わなくなると思い、思い切って、私の考えを伝えることにしました。伝えないと、自分の中にフラストレーションが溜まっていく気がしたからです。

その際は、以下の点に気をつけて、アサーティブに伝えました。アサーティブとは、自分も相手も尊重して意見を伝えることです。

この前伝えたばかりなので、どう改善されるかはこれからですが、私は言いたいことは伝えたので、あとは様子を見るだけです。伝えたことに後悔はないし、もやもやがすっきりしました。

今は私も社会人を10年以上やってきて、ある程度、社会生活を送る上ではこうしないと、他人に迷惑がかかるよねというルールのようなものが身についていると思います。だからこそ、学生たちの言動に違和感を覚えたんだと思います。

しかし、ふと、自分の学生時代を思い返してみれば、私もこの子たちと同じように適当にやっていて、周りの大人たちに迷惑を掛けたことがありました。

当時、大人には「学生のうちに社会に接することは大切なこと」と言ってもらっていました。

私が育ててもらった大人たちに恩返しする気持ちで、温かい気持ちで、この子たちに接していきたいです。

特に、寝坊に関しては、睡眠過多の病気のことだってあるかもしれませんから、あまりキツくは言えないなとも思います。

このメンバーで舞台作りするのもあと1ヶ月半。楽しんでやりたいと思います！