人の死はあっけなく訪れるもの

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お世話になった会社OBの方が逝去

人の死は、あっけなく訪れるようです。

10年ほど前に地方勤務の際にお世話になった会社OBの方が、1ヶ月ほど前に亡くなりました。
訃報を受けたのは、家族葬が済んだ後で、死後2、3週間が経ってからのことでした。73歳で、持病による急性憎悪で、突然のことだったそうです。

それで先週末、ご自宅へお悔やみに行ってきました。ご遺族の奥様が対応してくださいました。

元々、こちらのOBの方とは一緒にお仕事をしたことはないのですが、私の赴任先の土地にお住まいだったため、ご自宅で月に2~3回、食事にお招きいただいていました。1、2年ほど続いたと思います。子どもがなく2人暮らしのご夫婦は、いつも温かく迎えてくださり、奥様がおいしい手料理を振る舞ってくれました。

私が最後にお会いしたのは、2020年2月でした。

もちろん、私だけではなく、たくさんの社員がお世話になったようで、仏壇にはたくさんの花やお供え物が届いていました。

奥様はかなり気落ちされいる様子でしたが、相変わらずおもてなししてくださって、最後はご本人が生前に愛されたお店で、夕食をご一緒しました。

こんなに愛し合える夫婦っていいものだなとも思いました。

ご兄弟は離れた場所にいらっしゃるようですが、近くに親族がいらっしゃらないので、私はこれからの生活が大丈夫なのか心配でした。もちろん不安もおありのようですが、お話を聞いているとご近所やご友人の方が温かく気遣ってくれているようで、私は少し安心しました。

奥様は「遠くの親戚より近くの他人とはよく言ったものだと思う」とつぶやいていました。

生きているうちに一緒の時間を大切にしたい

20代後半以降、親族以外で、お世話になった方がポツポツと亡くなることが増えてきたような気がします。幼少期から通っていた習字教室の先生、一緒に仕事をしていた職場の先輩、昔所属していた劇団の仲間。

亡くなったとの知らせを受け、お悔やみに行く度に、「人の死はあっけなく訪れるものだ。生きて一緒に過ごす時間を大切にしよう」との思いをかみしめています。

特に、両親のことを思います。もう60代後半にさしかかっていて、離れて暮らしています。

顔を合わせれば、たわいもない会話でいつも終わってしまうのですが、感謝の言葉は努めて伝えるようにしたいものです。亡くなって後悔しても仕方ないですもんね。

友人や親族とよい関係を

そして、近所や友人、きょうだいなど親族との関係も、しっかり築いておきたいものです。

独身や子どもがいない場合だけではなく、子どもがいたとしても一生頼れるかは分かりません。基本的に、人は1人で自分の死を迎える準備をしておく必要があると思います。

ただ、やはり心のすき間を埋めてくれるのは人の温かさでしょう。

もちろん、自分のさみしさをまぎらわすために相手を利用するという打算的な考えはしたくはありませんが、自分から相手に愛を与えられる人になりたいです。見返りを求めず、自分から相手を愛して、それを言動にして示す

これができれば、きっと回り回って自分に返ってくる場合もある。それが幸せな人生につながるのではないかと思います。

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