言語化して悩みは自分で解消

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悩みは自分で解消できると背中を押してくれた本

「悩み」は大小あれ、一生つきまとうと思っていました。

しかし、樺沢紫苑氏著の新刊『言語化の魔力』を読んで、それは思い込みであり、悩みは自分で解消できると知りました。本書は、具体的で再現性の高い対処法がこれでもかとふんだんに盛り込まれています。だから、誰でも自分に合った方法を見つけることができ、「私にもできる!」と背中を押してくれる本です。

本書で印象に残ったのは、以下の3点です。

  1. 悩みの原因を取り除くのではなく、やれることをやって少しでも改善する。
  2. 3つの軸で分析する。視座を転換し、悩みを再設定する。
  3. モヤモヤを言語化する。ネガティブなガス抜きは1回話して忘れる。

内容に触れながら、実際に私の悩みを分析し、考えをまとめます。

やれることを少しずつ

悩みの原因を取り除く必要はない。原因は保留にしたまま、やれることをやれる範囲で1つずつ片付ける。停滞を少しでも改善する。悩みは成長のチャンス。

私は常に何かに悩んでいます。職場の人間関係、続かないダイエット、将来への不安・・・。調子がいいなと思う時期があっても、たとえば仕事が忙しくなると、整った状態が崩れて、眠れなくなったり、暴飲暴食したりする始末です。

本書では「悩みの原因を取り除く必要はない」と断言していて、ハッとしました。原因を100%解決しようとするから、どうしようと焦って、考えているだけでへとへとになってしまいます。「解決ではなく解消する」ため、自分にできる対処法を一つでも多く見つけたいです。

【実践】
現在の1番の悩みは「ペアを組んで一緒に仕事をしている後輩にやる気がない」ことです。
もし原因を解決するとしたら「後輩がやる気を出してくれること」。でも、とりあえずやれることを考えた場合、「雑談を増やして距離を縮めてみよう」、「あまり気にせず自分の仕事に集中しよう」、「先輩に相談しよう」とアイデアが出て来ました。

3軸ですっきり整理、悩みを再設定

悩みを次の3つの軸で分析する。
①コントロール軸:「なんとかなるさ」で可能領域を増やす。
②時間軸:「今できることは?」で「今」にチューニング。
③自分軸:「自分ができることは?」で「自分」にチューニング。

さらに、「本当に困っていることは何か」と悩みを再設定する。そのために視座を転換する場合、事実と感情を分けてニュートラルに物事を見る。

これまでは「その悩みは自分のものか」、「今に集中しよう」と断片的に考えていました。

しかし、この3つの軸で分析すると、頭の中がすっきり整理できます。しかもチューニングすると考えると、「今は何%か。もうちょっとこちら側に近づける方法はないか」と少しずつ調整するイメージが持てて実践しやすいです。

悩みを再設定することで、手が届かない自分の領域外にあった悩みが、領域内に入ってきて、暗いトンネルに光りが差し込んだ気持ちになります。

【実践】
先ほどの「後輩がやる気がない」という悩みについて、3つの軸で分析し、悩みの再設定を行ってみます。
①コントロール軸
直感ではコントロール率は10%。やる気を出すのは私ではなく後輩なので、私ができることは少ない気がします。しかし、視座を転換し、悩みを再設定すると、「後輩と一緒にいい仕事を成し遂げたいが、どうしたら協力してくれるだろうか」となります。自分を主語にして私の願いだと考えると、コントロール率は70%まで上昇。すると後輩に対して「興味を持ってくれそうな仕事を振ってみよう」、「仕事の悩みを探ってみよう」、「意見やアイデアを聞いてみよう」と考えが浮かびました。
②時間軸
直感では「今」です。ただ、ここ数日の後輩の行動をよく振り返ってみると、自ら仕事相手にアポイントを取るなど行動の変化がありました。それは私の感情を抜きにした事実です。私の悩みも、過去に移ってきているのかもしれません。そう考えると、あまり思い悩む必要はなく、後輩を温かく応援したいという気持ちになります。
③自分軸
私が後輩のやる気を無理やり引き出すのは難しいので、直感での自分率は10%です。しかし「自分ができることは?」と考えた場合、「後輩が相談しやすい雰囲気を作るために、私がストレスを抱えないよう運動や睡眠を十分に行って自分を整えよう」と思い付き、自分率が50%に上がりました。

ネガティブなガス抜きは覚悟を持って1回だけ

モヤモヤを言語化する。記憶を強化させないためにネガティブなガス抜きは1回だけ話して忘れる。「それはそれとして」「ネガティブ+でも」でポジティブに転換する。

私はネガティブ思考に陥りがちです。帰宅しても、その日にあった嫌なことを考えて、マイナス感情に心を支配されてしまいます。

しかし、上記の実践でやったように、書いて悩みを再設定すると、視野が開けて対処法が見えてきました。「後輩がやる気がない」という悩みも、たいしたことではない、なんとかなる!と思えてきました。

言語化することは、モヤモヤを整理して客観視できるので、本当に重要だと実感します。
実際、今年9月からこのブログを始めて、自分の経験や考えを言語化することで、「ああ実はこういうことに悩んでいたのだ」と整理できたり、「こういう対応策があるじゃないか」と発見があったりします。さらにまた迷ったときには見返して、自分を正しい方向に修正することができます。これからも続けていきたいです。

一方、嫌な経験や悲しかったことを何度も思い出して、無意識に記憶の強化をしてきた自覚があり、それはもうやめて手放したいです。自分で自分を傷つけているのと同じですよね。

これからはネガティブなガス抜きは1回だけ、覚悟を持って信頼できる友人や尊敬する先輩に話して、それですっきり忘れたいです。そのために、日々小さなことからトレーニングを行っていきます。

日常的にキーワードを反復

トレーニングの一歩として、本書で紹介され心に刺さったキーワード(上記太字で記したもの)が自然と自分の中から出て来て、自分に言葉を掛けられるようになるため、以下の2点に取り組んでいます。

  • 心に刺さったキーワード(上記太字)を付箋に書いて、いつも使う仕事のパソコンや机などに貼り、常に目に入るようにしています。キーワードを意識的に視覚に入れることで、自分の思考が変な方向に行こうとしても修正できます
  • 本書343ページの「まとめ」の表を自宅のトイレに貼って、1日に何度も読んでいます。夜には「今日はこれをうまくできた」とポジティブ反省会、朝には「今日はこれに気を付けよう」と目標を立てて行動しています。

主体的な人生を送りたい

最後に、私の目標を語ります。

それは悩みから支配されるのではなく、自分で悩みをコントロールし自己成長し、主体的な希望ある人生を送ることです。
悩みを再設定する、やれることを少しずつやると考えると、私にもできる気がします。

そのために、キーワードが自然と自分の中から出てくるように練習し、小さな悩みから言語化して対処法を考えるトレーニングを重ねていきます。

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