幸せに生きるための真理を発見

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鈴虫の音をBGMに聞く和尚さんの説法

平日の午前中、知り合いのKさんにおすすめいただいた京都の鈴虫寺に行ってきました。

鈴虫寺は正式には妙徳山華厳寺といいますが、鈴虫が一年中鳴いているので、鈴虫寺と呼ばれているそうです。
この日は12月半ばの寒い時期なので、会場となる広い和室の中に、大きな虫かごがいくつも置かれ、その中に鈴虫がなんと計4千匹も。「リーン、リーン」。透き通るような自然の音色の中、心落ち着く、不思議な空間を演出してくれていました。

混雑すると聞いていたので、私は40分前に到着したら4番目。30分前を切ると、平日にもかかわらずにどんどん参加者が訪れ、最終的には100人ほどになりました。
ちなみに、鈴虫寺では1日に何度もこの説法を行っていて、毎回多くの方が訪れるそうです。もちろん京都という土地柄、観光として訪問するという方も多いと思いますが、人生をよりよく生きたいと模索している方って意外と多いんですね。

私は最前列で、30分程度、和尚さんのお話に耳を傾けることができました。

和尚さんは、「幸せに生きるために心がけるべきことをいろんな角度から楽しくお話してくださいました。人生を楽しく生きるためのヒントが得られるのでおすすめです。まだ行ったことのない方はぜひ足を運んでみてくださいね。
総じての感想は、私の好きな作家の樺沢紫苑先生がおっしゃっていることと似ている部分が多々あり、どうやら「人が幸せに生きるための真理は同じらしい」ということです。
これまでもさまざまな自己啓発本やビジネス書を読んだり、ヨガのインストラクターの講習でヨガ哲学の勉強をしたりしてきましたが、その度に「また同じようなことを指導されているな~と感じてきました。
そして今回、和尚さんに仏教の世界で大切にされている言葉に触れながらお話いただき、「やっぱりそうなんだ。真理は一つなんだ」と確信に変わりました
今回は、和尚さんのお話で印象に残ったこと、私が気づいた幸せに生きるための真理についてお話したいと思います。

印象に残ったこと3点

和尚さんのお話で印象に残ったことは、次の3点です。

心に少しのすき間を作る。そのためにいつも心の掃除をすること

「心のすき間」とは、「心の余裕」と言い換えてもいいでしょう。時間や予定に追われたり、人間関係に振り回されたりしていると、心の余裕がなくなっていきます。心に余裕がなければ、すでにある幸せに気づくこともできないし、他人にやさしさを分けることもできません

和尚さんの「心の掃除をしましょう」という表現が、なんともしっくりきました。部屋にホコリがたまらないようにこまめに掃除するように、心のホコリも積もらないように日頃から少しずつ意識的に取り払っていく必要があります。
具体的な方法として、和尚さんは「現代人は暇さえあればすぐにスマホを眺めて、いろんな情報を取り入れて心をかき乱している。少しの時間でもいいから、スマホを手放しましょう」という趣旨のお話をされていました。

私はそれほどスマホ依存症だという自覚はないですが、暇なときには目的もなくインスタを眺めてしまっています。計算したことはないですが、そんな時間がもしかしたら1日あたり1時間はあるかもしれません。

これからは意識的に1日に10分でも、目的なくスマホを眺めることはやめて、自然の音に耳を傾けたり、周りのキレイなものを観察したり、ぼーっと頭と心を休めることを生活の中に取り入れて、心の掃除をしていきます。

「一切唯心造」~すべて自分の心が作り出している

和尚さんは、仏教の世界の言葉に「一切唯心造(いっさいゆいしんぞう)」という言葉があると教えてくださいました。これは、すべての物事は自分の心が作り出しているという意味だそうです。
逆に言えば、自分作り出しているわけだから、嫌だなと思う気持ちも自分で消すことができると考えることができるとおっしゃっていました。

確かに、悩みは自分のとらえ方や考え方次第で軽くすることができます。そもそも、同じ事象が起きたとしても、それを悩みやストレスと思うかどうかというのは人によって千差万別です。

和尚さんは、天気を例に挙げ、天気が悪いからと言ってそれで気持ちが落ち込むかどうかというのも、その人次第とおっしゃっていました。雨の日でも室内で楽しめる過ごし方を見つけられる人の方が、幸せな人生を送ることができそうですよね。

過去と他人は変えられません。だったら、コントロールできる範疇である、自分の考え方や見方を変えて、物事を自分にとって都合のよく、心地よく生きていけるように作り出していきたいものです。
自分の心の中は、誰にも邪魔をされない、自分だけのものですから。

「明珠在掌」~大切なものはすでに近くにある

もう一つのキーワードとして、和尚さんは「明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)」、大切なものはてのひらの中、つまりすでに近くにあるということも教えてくださいました。
2年前に沖縄で10日間、ヨガのインストラクターになるための修行に出かけたとき、ヨガ哲学の授業で先生が「足るを知る」という言葉を教えてくれました。
常に満足することなく、あれもほしいこれもほしいと思い続けるのではなく、自分の目の前にある物事に感謝して満足した方が幸せになれるという意味です。
当時(今もたまにありますが)、何をやっても満たされないという漠然とした不安を抱えていた私には、「足るを知る」という言葉が突き刺さりました。
先日、今年お知り合いになった私を含めた女性3人で忘年会を開きました。年代も職業もバラバラですが、おいしいご飯を食べながら、楽しくて、ためになるお話もしてあっという間の素敵なひとときを過ごさせてもらいました。
その中で、私に対して助言いただいたことでハッとした言葉がありました。「仕事もしているし学歴もある。きっと自分で思っているよりも周りの肯定感は高いよ」。
足りない足りない、もっともっとと思っているのは、自分だけなのかもしれないですね。すでにあるものに感謝して、幸せをかみしめた方が、ずっと素晴らしい人生を生きていけそうです。
おまけで、私の周りにある幸せを考えてみました。
  • 家族
  • 友人
  • 仕事があること、職場の仲間
  • 安定した収入
  • 健康な体
  • 安全な住まい
  • 食べたいものを食べられる体や経済力
  • やりたい趣味ができる時間と環境、仲間
  • 相談に乗ってくれる人がいること

幸せに生きるための真理とは

それでは最後に、私が発見した「幸せに生きるための真理」(2022年12月14日現在)を綴りたいと思います。これで完成ではなく、今後もいろんな考えに触れる中で、新たに発見したら、更新していきたいです。

「なんだ単純なことではないか」と我ながら思いますが、結局こういうことをいろんな立場の人が言い方を変えて述べています。
ということは、きっとこれは真理であり、単純なようで実行するのは難しいのではないでしょうか。それには日々トレーニングが必要ですね。意識して生活していきたいです。

すでにある目の前の幸せに感謝する。
すべての物事は自分で作り出している。悩みは自分の捉え方次第で変えられる。

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