100点を目指さない思考法

日常
2022円9月、高知の道ばたに咲いていたヒガンバナ

ある政治家の人との話

先日、知り合いの政治家の人とお食事をする機会があり、印象に残ったお話がありました。

「100点を目指そうとする人がいる。それで成功すればいいけど、大抵は失敗する。だったら最初から70点でいいから、確実に勝ち取りに行った方がいい

ここでいう100点を目指そうとする人は、「完璧主義者」や「ゼロヒャク思考」と言われるタイプの人と似ているなと思いました。

実際、数年前まで私もそうでした。仕事でもプライベートでも、自分が思い描いた通りにことを運ばないと気が済まない、完璧にこなしたい、そうじゃないとすべてがおしまいだと思う・・・。いまでも無意識のうちに、そういう思考におちいっているときがあります。

人間、100%完璧になんてできないのに、なぜそう思ってしまうのでしょうか。そこから抜け出せないと、どんどん負の連鎖におちいり、自分も周りの人も苦しめ、結果として幸せではない人生になってしまうというのに。

どうすれば「70点でいい」と思えて行動できて、満足いく結果を得ることができるか。考えてみたいと思います。

70点でもいいと思えるようになる方法

ダメな自分を愛する

100点を目指そうとする人は、おそらく自分の力を過信しているのではないでしょうか。「こんなはずじゃない」、「自分ならもっとできる」と。なりたい自分の理想像と、自分の実力の差に目をつむり、常に理想像を追い求めようとしているんだと思います。

理想像を求めるというのは、時には向上心高く頑張ろうとするエネルギーでもあり、周りからの期待に答えようとする素直な心でもあり、悪いことばかりではないです。
ただ、それを「常に完璧に!」と思ってしまうと、苦しいという違う方向に向かってしまうことになります。自分が苦しいだけではなく、さらに行き過ぎると、自分より優秀な周りの人の足を引っ張ったり、邪魔をしたりするということにもなるかもしれません。

もしうまくいかなくても、「今日はこんなもんだよな」、「この部分はよかったな」、「次また頑張ろう」と自分に言い聞かせることが大切です。そして、うまくいかないときも、ダメな自分なりによかった部分をほめて、愛してあげましょう。
自分で自分を傷つける必要はありません。せめて、自分だけでも自分の味方でいてあげましょうね。

他人と比べない

点数というのは、自分の心の中で、自分が自分に付けているものだと思っていませんか。

しかしよく考えると、それはいつの間にか、絶対的なものではなく相対的に、人と比べての評価になってはいないでしょうか。
「あの人よりはましだった」、「あの人はあんなに成績がいいのに、自分はだめだ」といったように。これもまた、自分で自分を傷つけているのと同じです。人間としての細胞もDNAも、生きてきた環境も違うのに、同じにできたり、同じように感じたりするわけありません。

人は人、自分は自分。これはいかなる場合においても、自分の人生を幸せに生きるコツだと思います。

もっと最悪な事態を想像する

70点で満足できずに、100点を目指した結果、0点になったらどうでしょう。
もっともっとと追い求めている間に、チャンスは逃げてしまいます。着実に機会をとらえて点数をとれる方が、結果としてハッピーだと思います。

つい「もっともっと」と求めてしまいそうになったときは、その結果、今よりも最悪な事態になった状況を想像してみてはどうでしょうか。
それがよいのか、それとも70点で抑えておいた方がいいのか、天秤にかけてみてください。

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