影響の輪・関心の輪
コーチングで最初に言われたことは、丸い2つの円を描いて「影響の輪が中心にあって、関心の輪が外にある。影響の輪に集中すると、他人の言動が気にならなくなる」ということです。
この考え方は、スティーブン・R・コヴィー著の『7つの習慣』で紹介されています。どこかで聞いたことがあるなと思って調べたら、こちらの本でした。
さて、こちらの図をご覧ください。
中心にあるのが、物事に対して自分が影響を及ぼしてを変えることができる「影響の輪」です。たとえば、仕事が休みの日に何をして過ごすか、どんな食事や運動をするか、相手の言動に対して自分がどう受け取るか。自分で選択できて、コントロール可能な部分です。
その周りにあるのが、「関心の輪」です。こちらは自分では変えたり、コントロールしたりができません。たとえば、相手の発する言葉や行動そのもの、自分の言動についての相手の受け取り方などが当てはまると思います。
コーチングでは繰り返し、この「影響の輪」の部分に集中するように、そうしたら他人の言動が気にならなくなると言われています。
確かに、私が読んだ『まんがでわかる7つの習慣』にも、以下のような記述がありました。
他人の欠点や周囲の環境ばかり気になる人は、関心の輪に集中しすぎている。だが、関心があっても影響を及ぼせない物事に対して、やきもきしても何も始まらない。それより自分の影響の輪に意識を集中するべきだ。自分が影響できる物事に対して主体的に行動し、率先力のエネルギーを発揮すれば、周囲に変化が起こり、影響の輪を広げることができるからだ。
『まんがでわかる7つの習慣』P46,フランクリン・コヴィー・ジャパン監修,宝島社,2013
コーチングでは、「影響の輪を広げることができる」というお話まではされませんでしたが、確かに、結果的にそうできればずいぶん生きやすくなると思います。
反復して思い出し訓練する
人間は忘れやすい生き物です。目標を立てても、忙しい生活を送っていれば、すぐに自分にとって楽な考え方をしてしまって、いつもの癖に落ち着いてしまいます。
だから、「影響の輪に集中しよう」と思っても、ついつい元の自分になってしまいます。
そこで、以下のことが重要です。毎日訓練に励み、習慣にしたいです。
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日常生活の中で繰り返し、「影響の輪に集中する」ということを思い出す。
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感情が揺れ動いたときに、それは影響の輪と関心の輪のどちらにあるか考える。
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関心の輪にあったら、執着せずに手放す。
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手放すためには、自分に都合のいいように解釈したり(例:食事の誘いを断られたら「他に予定があったんだ」、機嫌が悪い人がいたら「大切な人とけんかしたんだ」)、「自分にできることは」と考えて行動する。
さらに、日々のコーチングで、他人に客観的に指摘してもらうことで、影響の輪に集中する感覚を磨いていきたいです。
おまけ・『7つの習慣』はおすすめ
『7つの習慣』は、いろんな種類の書籍やマンガ本が出ています。私は両方持っていますが、マンガが読みやすくておすすめです。最初は図書館で借りて読んだのですが、ずっと持っていたかったので買いました。マンガはシリーズで4巻出ています。
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